双頭体制の露政権 「強国」へ、プーチン首相

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クローズアップ２００８：双頭体制の露政権　「強国」へ、プーチン首相　２日のロシア大統領選でメドベージェフ第１副首相（４２）の当選が決まり、５月に第３代大統領に就任する。一方、プーチン大統領（５５）は退任後も首相として次期政権に残り権力を維持する意向を表明しており、メドベージェフ、プーチン両氏による異例の「双頭体制」が誕生する。プーチン氏の思惑や、新体制の行方を展望した。【モスクワ大木俊治・杉尾直哉、中澤雄大】　　◇情報機関出身者に重し　　大統領選の大勢が判明した２日深夜、プーチン氏とメドベージェフ氏はモスクワの「赤の広場」で開かれたロックコンサートに“飛び入り”参加した。その場で高らかに勝利を宣言するメドベージェフ氏に対し、プーチン氏は「勝利には重い責任を伴う」と忠告するのを忘れなかった。　　２期８年の統治でロシア経済を好転させ、「強い指導者」として国民の支持を得たプーチン大統領。周辺では以前から大統領連続３選を禁じる憲法を改正し、続投を目指す動きがあった。昨年１２月の下院選で与党「統一ロシア」は、憲法改正に必要な３分の２以上の議席を獲得。それにもかかわらずプーチン氏は大統領を退任し、首相に就任する道を選んだ。　　プーチン氏が大統領退任にこだわったのは、法による支配を強調してきた氏が「憲法を尊重したため」（親政権の政治アナリスト、ファデーエフ氏）とされる。だが、なぜ首相の座を求めたのか。　　ロシア国内では、昨年秋に表面化したプーチン氏周辺の権力抗争が去就に影響を与えたとの見方がある。後任大統領をめぐり、「シロビキ」と呼ばれる政権内の治安、情報機関出身者の間で権力抗争が激化した。　　プーチン氏は強権志向が強いシロビキと、欧米寄りのリベラル官僚、実業界の双方の支持を得て、微妙なバランスのうえに政権を維持してきた。メドベージェフ氏はシロビキとのつながりを持たない。首相就任はメドベージェフ氏を権力抗争から保護する「後見人」となるためで、同氏が独り立ちできるようになれば首相を他人に譲る、との見方だ。　　一方で、「強いロシアの復活」をめざすプーチン氏にとって、汚職のまん延や貧富の差の拡大など課題はなお多い。大統領を譲ったのは、４年後の返り咲きを狙ったためだとも指摘されている。憲法上、いったん退けば３選は可能だ。２月には「２０２０年までのロシア発展計画」と題して演説し、「今後１２年間は権力を握り続けるのか」との憶測を呼んだ。　　１４年には自ら誘致したソチ冬季五輪が開かれる。「プーチン氏は大統領として五輪を迎えたいのだ」。モスクワではそんな声も出ている。　　◇対立はらむ「自由色」−−メドベージェフ新大統領　　「プーチン政権８年の政治を変えるつもりはない」「プーチン氏とはパートナーであり、互いに信頼している」。メドベージェフ氏は当選決定直後の会見で、２人の蜜月ぶりを強調した。　　１８年前に故郷サンクトペテルブルクでプーチン氏と知り合って以来、選対本部長や大統領府長官としてプーチン氏に仕えてきた。５月に国家元首である大統領に就任すれば、プーチン氏と初めて上下関係が逆転する。　　だがメドベージェフ氏はこれまで第１副首相として医療や教育、住宅など内政課題を担当し外交や安全保障問題の経験が乏しい。このため当面はプーチン氏の力に頼らざるを得ないのが実情だ。　　とはいえ最高権力者としてメドベージェフ氏が次第に力をつけていくのは間違いない。民主主義や市場経済を志向するリベラル派とされる同氏が、西側協調路線や政権内の利権構造にメスを入れるなど独自路線を打ち出せば、プーチン政権下で台頭したシロビキとの深刻な対立に発展しかねない。その場合、プーチン氏でさえ事態を抑えられなくなる可能性もある。　　また、新体制の不安定要因として、権限分担のあいまいさが挙げられる。プーチン氏は２月１４日の会見で、予算作成、安保問題などの「最高執行権は政府にある」とした上で、「憲法が定めた（首相の）権限は十分に大きい」と述べた。「大統領は国の方向性を示し、実務的な決定権は首相が握る」というのがプーチン氏の考えだ。　　一方、メドベージェフ氏は、選挙期間中に行った週刊誌とのインタビューで、「ロシアのような（巨大な）連邦国家は、大統領の強い権力だけが支配できる。権力の中心点が二つ、三つ、五つとなることなどありえない」と述べ、権力の中心はあくまでクレムリン（大統領府）との考えを示した。　　最近のメドベージェフ氏の発言は、プーチン氏の主導権をけん制するものとも受け止められており、決定権を巡る矛盾が今後、表面化する可能性は十分ある。　　◇北方領土問題、進展は期待薄　　メドベージェフ氏にとって、国際舞台への本格デビューとなるのが７月の北海道洞爺湖サミットだ。首相のプーチン氏が同行するとの観測も流れるが、ロシア外交筋は「それでは『赤子のお守り役』になってしまう」と否定的だ。　　日露関係ではプーチン路線を継続する立場から領土問題で「最大限譲歩しても歯舞、色丹の２島引き渡し」という立場は揺るがないとみられる。　　メドベージェフ氏は２回、プーチン大統領の随行で訪日したことがあるが、「柔道愛好家で、森喜朗元首相と個人的関係があったプーチン氏と比べて、日本との接点は少ない」（同筋）。日本側は、福田康夫首相が５月の連休中に訪露する意向だが、「メドベージェフ氏の外交手腕は未知数」（外務省幹部）として、引き続きプーチン氏との交渉で領土問題打開の糸口を探る考えだ。町村信孝官房長官は３日の会見で「残念ながらプーチン時代も領土問題は進展がなかった。新大統領にしっかりした解決策を期待している」と皮肉混じりに語った。　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝　　■ことば　　◇ロシア大統領と首相　　ロシア憲法によると同国の国家元首は大統領。軍最高司令官で核のボタンを持つ。下院の承認を得て首相を任命、独自の判断で解任できる。　　首相は政府を統括し、事実上のナンバー２。大統領が死亡または職務不能となった場合、大統領職を代行する。任期の規定はない。　　一般的に外交や安全保障は大統領、経済などの内政問題は首相の権限とされるが、憲法に明確な規定はない。　毎日新聞　2008年3月4日　東京朝刊　

夜には両陛下をお招きした夕食会も開かれる。
調べによると、現場は信号機のある片側１車線道路。
副知事らはこの日、石破防衛相、岸田沖縄相らにも同様の申し入れを行った。
劉局長は「科学的で全面的な調査を経て判断しなければならない」と強調した。
清渓川は汚染がひどかったが、李氏がソウル市長時代の２００３年夏から約２年間かけて水質を浄化し、川の上にかかっていた高速道路も撤去するなどして「都会のオアシス」に再生させた。
０８年度の液晶テレビの世界需要は１億台を突破する見通し。
都道府県別では、埼玉（３２日）、神奈川（２０日）、東京・千葉（１７日）の順で、都市部が多かった。
高さ１・７３メートル、幅３・６メートル。
福田首相は２２日午前の閣僚懇談会で、海上自衛隊イージス艦の衝突事故に関して、「防衛省の組織的な問題もあると思う。
国立天文台や総合研究大学院大などの研究チームが撮影したのは、地球からおうし座方向に約４６０光年の距離にある、恒星「ＦＮＴａｕ」を取り巻く円盤。
１４日午後４時ごろから、集中治療室で透析を受けていた。
東証マザーズ上場の東京都内の不動産賃貸会社から現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁組織犯罪対策３課は２３日、月刊紙発行人の松原雄二（５９）（杉並区西荻北３）、総会屋の蓑輪雅夫（６１）（栃木県小山市）の両容疑者ら３人を恐喝未遂の疑いで逮捕した。
当時の町長から業務上横領容疑で告発されたが、嫌疑不十分で不起訴となった。
４点の被害総額は計約１億８０００万スイス・フラン（約１７５億円）で、今回、戻ってきた２点の価値は計約７０００万スイス・フラン（約６８億円）だという。
双方の中央の大石をめぐる険しく難解な戦いとなっている。
皇太子さまは、羽毛田長官の苦言について「両陛下の愛子に対する心配りは常にありがたく感謝申し上げております。
厚生労働省は、今春も流行が予想されるはしかの対策について、各都道府県を支援する専門家チームを国立感染症研究所に作ることを決めた。
「自分の身体が燃えているようだ」「胸が痛む」とソウル市民。
政府は輸入振興策として、５月に横浜で開催される第４回アフリカ開発会議に合わせ、４０か国以上が参加する物産展も開く。
早稲田大など都内の４大学で今月に入り、研究室からパソコン計４１台が盗まれていたことがわかった。